こんばんは、衛生士の古家です。
先日、喫煙についてのセミナーに参加して来ました。
そこで初めて耳にしたのが、今回のタイトルになっている「三次喫煙」という言葉です。
現在、日本の喫煙率は18.3%と言われています。
今や喫煙が体に与える害については周知の事実であり、おおくぼ歯科クリニックに通っていただいている皆さんは喫煙が歯周病にも大きな影響を与えていることはご存知かと思います。
TVでも禁煙外来という言葉がよく聞かれるようになり、喫煙場所自体を減らしたり、タバコ税を上げるなど国をあげて喫煙率を下げようとしています。
では、なぜここまでタバコの害が話題になるのでしょうか?
喫煙者自身がタバコを吸うことにより肺に煙が入るのが「一次喫煙」、タバコの煙である副流煙や喫煙者の呼気から排出される煙を周りの人が吸い込むことを「二次喫煙」と言います。
では「三次喫煙」とは何かと言うと、これは喫煙することにより、その空間や服や髪などに付着している残留した煙のことを指します。
喫煙者でない人は、タクシーやカラオケBOXなど「今ここで吸っている人はいないけれど、この空間がタバコ臭い」と感じることってありますよね?
あれが三次喫煙と呼ばれるものなのです。
この三次喫煙の怖い所は、「周囲に与える害は二次喫煙と変わりない」ことです。
つまり、「喫煙所でだけ吸おう」「お子様の前では吸わないようにしよう」と場所を移したところで、自分自身に染み付いた煙の臭いから周りに被害を及ぼしてしまうのです。
喫煙とは体を滅ぼしてしまう「中毒症状」です。
ご自分の体はもちろん、周りの大事な方への影響についてぜひもう一度考えて頂き、禁煙、そして卒煙へと進んで行って欲しいと願っています。
日本臨床歯周病学会のHPにも詳しく書かれていますので、ぜひご覧ください。