免疫力アップ5つの習慣④
4・運動〜「プロ推奨の散歩・ヨガ」の共通点
抹消血管まで血液が巡る運動を
現在、外出自粛要請が出されていますが、これは「人との接点を極力少なくする」ということですから、一切外に出たらだめという訳ではありません。重々注意したうえで、ウオーキングなど人と会わずに一人でできる運動はできる限り行うべきでしょう。
厚生労働省は生活習慣病の予防を念頭に日頃からの運動を奨励していますが、免疫細胞を含む体の機能を正常化するためには、生活習慣病を遠ざけることも重要になってきます。生活習慣病は万病のもと。その意味で運動も感染症に負けない体づくりには欠かせません。
また、「運動」習慣についても、何も本格的なスポーツをやる必要はありません。長期間続けられる事が大前提ですから、まずは自分のできる範囲で気軽に取り組めることから始めてみましょう。日差しが出ているうちに運動をすれば日光浴の効果と合わせて一挙両得となりますので、ぜひ合間を見つけて実施しましょう。もし、外出が難しければ、戸建ての方なら自宅の階段を上り下りする、ヨガやティラピスを自宅で行う、あるいはストレッチをするだけでも十分効果があります。特にウオーキングやヨガなど、ゆっくりとした、深い呼吸をしながらできる運動は理想的です。息の上がるような運動強度の高いものはおすすめしません。運動によって呼吸が速く、浅くなった状態では、抹消血管まで血液がいかず血流が悪くなり、免疫力も低下します。太極拳は体重移動を意識しながら関節と普段使わない筋肉を同時に動かすのですが、運動機能や感覚神経、心肺機能を実に効果的に高める事ができるため、おすすめです。
テレワークの導入などで在宅時間が長くなった方は、いつもなら掃除機で10分で終える部屋の掃除を、あえてホウキで掃いたり、雑巾がけをする事で体を動かすのも効果的です。ストレスは免疫にとって大敵ですから、この機に滞在時間の長くなった家を快適な状態に保つべく取り組みをしてみましょう。
筋トレも悪くはありませんが、週1回の筋トレをやるよりは、1日15分の有酸素運動を毎日やるほうが効果的です。
2020年5月15日発売presidentより