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MTM・メディカルトリートメントモデルとは
「メディカルトリートメントモデル(MTM)」とは、虫歯や歯周病などのリスク評価から、患者さん1人1人に合わせた予防プログラムの立案や最小限の治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまでの一連の診療の流れをモデル化したものです。
参考:medical treatment model. 直訳では「医科的治療計画」
日本国内はもちろん海外からもとても高い評価
このMTMは、スウェーデンの著名な歯科医師ボー・クラッセ博士の提証した「メディカルトリートメント(医療の観点)」を基に、歯科医療の具体的な診療の流れに落とし込んだもので、山形県酒田市にある日吉歯科診療所の理事長、熊谷崇先生が実施・指導されているものです。熊谷先生は、30年以上もの長期にわたりメインテナンスを基盤とした診療を行ってこられました。その結果、定期的なメインテナンスを受けている成人や子供において成果をあげ、日本国内だけでなく海外からも非常に高い評価をされています。
お一人お一人にあった最小限の治療
おおくぼ歯科クリニックでは、予防歯科の考えをすべての軸に、患者さんのお口の治療や健康の維持管理にあたっています。そのため「原因を細かく調べることなく、すぐに削ったり治療する」という、これまで当たり前に行われていたやり方ではなく、お口の中を精密に検査し、個人個人のリスクを把握し、お口の中の環境を整えた上で最小限の治療をするという考え方をもとに、MTMにそって診療を進めております。
MTMの診療内容
1.検査
まずはお口の中がどういった状態なのか把握し、歯周病や虫歯の原因やリスクを正確に審査・診断することが大切です。そのため、レントゲンだけでなくカラー写真撮影や歯周ポケット検査など、お口の中の精密検査をし、現状の把握や診断をいたします。また年齢や健康状態・細菌の数・唾液の量や質など、歯そのものだけでなく様々な条件が重なり合うことで虫歯や歯周病になりますので、しっかりとした問診や食生活の聞き取り、唾液検査、磨き残しのチェックなども必要不可欠です。
2.お口の中の環境改善
虫歯などの治療が必要な患者さんも、原因菌がたくさんいる環境を変えなければ「悪くなって削って詰める」治療の繰り返しになってしまいます。そこでまず原因となっている虫歯菌や歯周病菌の固まりであるプラークや歯石を徹底的に除去します。
またこの期間に1人1人に適した歯ブラシやフロス、歯磨剤をご提案したり、正しいブラッシング方法をお伝えします。食事回数や間食の内容など、その方に応じて生活習慣のアドバイスもさせていただき、虫歯や歯周病になりやすいお口の中の環境をしっかり改善します。
3.最小限の虫歯治療
歯を少しでも削ってしまうと、その後また同じところが悪くなり、繰り返し治療をすることになってしまいます。自分の歯をできるだけ健康に保つには、虫歯や歯周病にならないように予防すること、そしてそれらをできるだけ早期に発見して最小限の治療し、悪くならないように維持することが大切です。
当院では検査の結果やお口の環境の変化を踏まえ、必要であれば最小限の治療を行い、その歯が治療を繰り返さないように維持・予防に努めています。
4.メインテナンス
担当の歯科衛生士が1人1人のリスクを踏まえ、定期的にお口の中の検査をするのはもちろん、生活環境や食生活の変化がないかなどの確認をし、お口の中の変化だけでなく今後悪くなる要因がないかどうかをチェックします。また、セルフケアだけではとりきれない汚れ(細菌)をプロフェッショナルケアで定期的に除去することで、歯を病気から守りお口の健康を維持します。
MTMの詳しい流れ
大人と子供ではお口の中の状況が異なりますので、それぞれに合わせて診療を進めております。実際の診療の流れはこちらをご覧ください。
▲大人の診療の流れくわしく |
▲子供の診療の流れくわしく |